縁を想う

dzuh

2015年02月15日 18:06

先日、初めて四国へ出張した。
会社の元所長と縁のある方を訪問する旅だ。
本来なら一泊するような旅程を無理やり日帰りにし、
滞在時間は数時間だったのだが、色々な気づきを得た。

一番の収穫は、今後の仕事に重大な影響を及ぼす知見について、
自分は全く無知だった、というか、
逆の固定観念を持っていた点が判明したことだ。
少し勉強してわかった気になって、
その方面はネガティブなイメージを抱いていたが、
実際には調べてみないと分からないということが判った。

元日亜化学・現カリフォルニア大学教授の中村先生が、
「他人の論文なんて読まなかった」みたいなことを
インタビュー記事に書かれていたのを思い出した。
頭でっかちになって手が止まる弊害、ということが、
そういうことかぁ、と腑に落ちた気がした。

文献からの情報、
自分で手を動かして見出す知見、
経験・知識を持つ先人の教え、
同僚・同業者との議論、
それらが統合され、仕事は前進するんだ、と思った。

それにしても・・・縁がなければ、
その方を訪ねることは、生涯、無かったと思う。
自分が、生かされている、
先人からバトンを渡されている、
そんな縁を感じるようになってきた。

帰ってきて、早速、手を動かすための種を播いた。




WS011SH

出張当日はとても寒い日であった。
Nさんは、温かい茶と入手困難な文献を揃えて迎えてくれた。
その厚意に応えたい。


あなたにおススメの記事
関連記事