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Posted by naturum at

2012年10月23日

ジュラシックパークの実現可能性

いつか恐竜のDNAが解読され、全ゲノムが判明する日が来るに違いない、と思っていた。
化石からDNAを抽出して恐竜を現代に蘇らせる。
これがSF小説ジュラシックパークの本質の一つだ。
現在のゲノム解析スピードをメーカーのカタログから引用すると…

   2012年の現在、
   1回の測定で5人のヒト全ゲノム解析を11日間で。費用は70万円。
   これが2003年のヒトゲノムプロジェクトの時点では、
   一人の全データの産出に10年、さらに解析に3年。費用は3000億円。

なお、前者の費用には機械のお値段は入っていない。
(この手の機械って、たぶん一台数億円レベル?)
でも人件費を比較すると、桁の違いはそんなに外れていないだろう。
それだけ機械の並列処理の効率が上がったということである。
(機械一台で処理できる並列数、10年前は96のところが、現在は億単位)
コンピューターの性能向上により、短く分断されたDNAの解析能力が
飛躍的に高まったことも技術背景にあるようだ。
恐竜のDNAのさえ入手できれば、個人でも解析できそうである。
恐竜のように全く未知のデータ解析は、11日では終わらないだろう。
でも月単位の時間で解析は行われうると期待される。
あとは保存状態の良い化石をいかに見つけるか、
そこからDNAをいかに取り出すか、という技術ハードルを超えるだけだ。

そんな妄想の可能性を試算するようなニュース(Nature誌)が入ってきた。

   保存状態のよい化石のDNAの半減期を試算したところ、
   DNAが解読できる限界は150万年。

   ネタ元の原著:
    Allentoft, M. E. et al. Proc. R. Soc. B  (2012).

恐竜が絶滅したとされる年代は6500万年前。・・・全然とどかない。
でも記事によると、現在解読できている最古の記録は50万年前までだそうで、
今回の試算はその最長記録を破る可能性を示している、と評されている。
最後にこの研究者は、
   「永久凍土や洞窟といった保存状態の良い場所で、
    実際にこの試算が再現されるか調べてみたい」
とも書いている。
思いもよらない土壌の物理化学的性質によって限界時間が伸びた、
なんてことがないかなあ。




博物館の夜

K-5  DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR

写真は琵琶湖博物館。
こんな図書室が近くにあったらいいなあ。
ナイトミュージアム観覧中の一枚。

湖底のような環境も埋没したものが長期保存される。
遺跡や大戦中の戦闘機なども調査されているようだ。
  


Posted by dzuh at 10:28Comments(0)雑記