2011年12月11日
坂の上の雲 ~ 解釈の違い
RED DIAMONDS
G12
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昨晩、録画しておいた「坂の上の雲」を観た。
日露戦争前後を描いた三年にわたる大河ドラマだが、今年が最終年だ。
旅順要塞の攻略から日本海海戦へ・・・今月末に完結する。
今年の第一回放送では、乃木希典大将の旅順攻略の苦労が描かれていたが、
学生時代に二回読んだ原作の印象とは、ずいぶん異なっていた。
学生時代の印象は、乃木大将の采配は正攻法過ぎて真っ正直、
もっと言えば、馬鹿正直すぎる、というものであった。
しかし、作戦の是非について詰め寄る児玉元帥に対する台詞、
「(旅順要塞に)弱点などあるのか。(今持っている情報は)肉弾をもって得たものだ。」
という言葉に「はっ」とさせられた。
乃木大将は、当時の状況下、非難を覚悟の上で指揮を執ったのであろう。
その状況に置かれた当事者でなければ分からないことがある。
後日、他の選択肢を指摘することの虚しさ、
学生時代の自分には分からなかったのだろうなあ。