2011年12月14日
独創的な手法への反発
結露
G12
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先日、光速を超えるニュートリノが測定された、というニュースが報道された。
相対性理論に修正が加わる可能性がある、この重大発見は、
当初そのような結果が出るとは思いもしない実験から見つかったそうだ。
ただ、11月には反証となる実験報告も出ており、現在、議論が続いている。
あれからずっと気になっているのだが、
結論がどうであれ、このニュースは面白いことに気づかせてくれた。
アートはサイエンスに似ている。
サイエンスはアートに似ている。
どちらも、誰もが思いもよらないような方法で、物事の本質を明らかにするのだ。
その手法が独創的であればあるほど、衝撃が大きく、反発も強い。
そういうところも似ている。
ニュートリノ測定の場合、手法自体は独創的ではなかったのかもしれないが、
誰もが思いもよらなかったことをそもそも測ろうとしたこと自体が、
結果として独創的であったのだと思う。
もし自分のとった手法が、本質的な成果に結びつくと信じることができるのなら、
多少の反発はやりすごし、根気よく地道にかつ冷静に説得を続けたい。